縄文時代のものは、いずれも床面に土器囲い炉を持つ。
縄文時代からアイヌ期
ユカンボシE7遺跡
縄文時代のものは、いずれも床面に土器囲い炉を持つ。縄文時代からアイヌ期 恵庭市街の南東約3km、千歳市との境に当たるユカンボシ川右岸
この界隈には約20ヶ所以上の遺跡があり、恵庭、千歳両市においても遺跡密度の濃い地域である。
北端に旧ユカンボシ川の段丘崖、南側に支流の旧河道が見られる。道路用地になる前は畑地及び宅地として利用されており、調査区の平坦な部分のほぼ全域に土層が攪乱されている。
本遺跡の基本層は、T層(盛土・耕作表土)、U層(黒〜黒褐色腐植土)、W層(漸移層)、X層(黄褐色ローム)、Y層(河川堆積層)、Z層(恵庭a降下軽石)である。
遺物と遺構
竪穴住居跡6軒、土坑50基、焼土60ヶ所、アイヌ期のものと見られる打ち込み杭跡16ヶ所を確認。
竪穴住居跡は、擦文時代のもの1軒、縄文時代後期のもの2軒、時期不明3軒。縄文時代のものは、いずれも床面に土器囲い炉を持つ。
遺物は、土器47,344点、石器など22,238点、鉄器、土・石製品など57点合計69,639点。
土器は縄文時代早期〜晩期、続縄文時代、擦文時代のものが出土した。
石器は石鏃、石槍、石錘、つまみ付きナイフ、スクレイパー、石斧、敲石、台石、磨石、石皿、砥石等が出土した。鉄器約35点も出土、全て墓から出土したものである。