オサツ14遺跡
縄文時代からアイヌ時代
北北東に流れる長都川と、北流しこれに合流するエアニトマム川に挟まれた標高8mの低位段丘上に立地する。
現状では、長都川は改修により直線化されて千歳川に注いでおり、エアニトマム川は畑地となり痕跡をとどめるだけである。
調査区の現況は道路下ではあったが、1739年降下の樽前a火山灰が残存しており、遺跡包含層は比較的良好な状態である。ただし、側溝や水道管により破壊されており、北側は上層が畑作によって攪乱されている。調査区西端には長都川旧流かそれに沿う小河川による低地部が存在した。
遺構と遺物
遺構は住居跡32軒、土坑51基、焼土40基を確認。遺物の総点数は58,774点、内訳は土器・土製品31,089点、剥片石器487点、剥片25,581点、礫石器392点、礫1,168点、木製品53点、鉄製品2点、動植物遺存体がある。
アイヌ期・擦文時代・縄文時代にかけての出土品が多い。