オルイカ2遺跡
旧石器時代の札滑型細石刃核

オルイカ2遺跡

  旧石器時代の札滑型細石刃核

   遺跡は、オルイカ1遺跡の北東約400m、馬追丘陵裾部にあります。樽前a降下軽石(1739年)の下から、アイヌ文化期の家(アイヌ語で「チセ」)や倉庫 (「プ」)の跡が少なくとも7軒検出されています。家(チセ)跡には炉があり、その周囲から漁または編物の際に使う錘と考えられる石や、刀子などの鉄製品 が出土しています。炉には焼土と灰が重なって堆積しています。
 このほか、樽前c降下軽石(約2,300年前)の上下からは、縄文時代晩期の土器や石器が出土しています。

   アイヌ文化期の平地式住居や建物跡等、縄文時代中期の竪穴住居跡や土坑、縄文時代のTピットや焼土、旧石器時代の 旧石器時代の札滑型細石刃核を含む石器集中等が検出されている。

 

  遺構と遺物

 遺構は、V層(第T黒色土層)では、アイヌ文化期の平地式住宅跡3軒、建物跡2棟、単独の柱穴14基、焼土・灰集中32ヶ所、縄文時代晩期の土器集中2ヶ所。

 遺物は土器など約25,000点、石器類約60,000点、金属製品などが約70点、合計約85,000点が出土。

 V層の土器は縄文時代晩期後葉のタンネトウL式が主体で、続縄文時代の土器も少量。

  石器時代の遺物はX〜Z層にかけて約2,400点出土。三カ所の石器集中(ブロック)が検出された。 後期旧石器時代の細石刃石器群で、札滑型細石刃核8点、細石刃約380点が出土。外に彫器、削器、フレイクなどがある。