美々8遺跡低地部
美沢川左岸の湾入部に位置する低地部遺跡である。
発掘作業は、湧き水とそれに伴って流動する火山灰の影響や、膨大な量の木製品の出土により困難を極め、平成元年から4年度まで費やした。
水洗選別で検出された主な遺物は、多種多様の金属製品から、擦文土器、石器、骨格器、ガラス玉、陶磁器なである。
加工痕のある魚獣骨片、浮遊選別で得られた堅果類や種子は膨大な量となっている。
遺構・遺物は第一黒色層から検出されたものである。
Ta−a(1739年降下)とTa−b降下軽石層(1667年降下)の間の0黒層、及びTa−a下の第一黒色層で検出された、アイヌ文化期のものが大部分を占めている。